3次元実装でSoC並みの性能を実現したSISの技術紹介
2008/12/22
イントロダクション
SoCは開発費の高騰、パワーの増大、大容量メモリ混載が困難など年々、開発数が減少している。一方、SiPでは携帯などの小型情報機器により実装面の集 積度は上がっているものの、性能面ではSoCの対極には至っていない。また、設計環境・消費電力面では課題も多い。システム・イン・シリコン(以下 SIS)は3次元実装でSoCに近い性能とインターフェーズ部の電力削減を実現し、Si-LSIの設計環境を流用することによって設計保証が可能なプラッ トフォームである。
1. 構造
2つのベアチップ(ここでは専用メモリSISRAMとASIC)をマイクロバンプとシリコンインターポーザーを使い実装する。マイクロバンプをビア、シリ コンインターポーザをグローバル配線、各アプリケーションチップをローカル配線でレイアウトされたマクロまたはIPと考えれば、SoCアーキテクチャに近 い構造にとらえることができる。設計面からは階層設計の構造となる。つまりマルチチップでありながら、商業EDAツールの設計環境を踏襲でき、論理保証、 タイミング保証、テスタビリテイ向上が容易である。ユーザはマルチチップ、シングルチップの区別なく、従来の設計環境下でSIS開発を行うことになる。各 チップには実績ある最小コストのプロセスが選択可能、かつ、異種デバイスを容易に積層することが可能になる。

図1 SISの基本アーキテクチャ
2. 大容量メモリ混載と高転送レートの両立
128MbからGbitクラスの大容量メモリを搭載しつつ、高転送レートを実現するためのSiSソリューション例を図2に示す。、シリコンインターポーザ とマイクロバンプで512ビット幅を持つ専用メモリSISRAMを3次元実装することによりDDR方式並み性能を実現可能である。
通常SoCでは混載DRAMのバス幅を広げて高転送レートを実現しているが、容量面ではDDR方式と比較して不利になる。一方、DDR方式は容量面では有 利だが、現状IO幅は64ビット程度しか取れず、専用高速インターフェイスを使うため、特にボード設計が難しい。また、インターフェース部の消費電力増加 も問題となっている。このように、128MbからGbitクラスの大容量メモリを搭載しつつ、転送レートが6GB/S以上の市場要求にはSoCやSiPで もDDRでも満たすことは容易ではない。これらの要求を満たすのがSiSソリューションである。

図2 DDR方式とSISアーキテクチャの比較
3.SISの発展性
SISは貫通電極技術を利用することにより、3次元の積層メモリを搭載し、数Gビット以上の容量を実現可能である。また、マイクロバンプの狭ピッチ化 (20ミクロン)を推進し、30GB/Sの高速転送レートも対応可能である。図3はDRAMとFLASHを混載しさらにシリコンインターポーザーに貫通電 極を設け実装密度を上げていく次世代モデルのイメージである。

図3 DRAMおよびFLASH混載したSISモデル
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