報道発表 質疑応答 システム・イン・シリコン特許販売
2008/12/22
質疑応答
●質問:システム・イン・シリコンRの特許とは具体的にどんなものですか?
○回答:3次元実装の構造的な特許が9件(申請中含む)、テスト手法及びワイドバンドに関する特許がそれぞれ2件(申請中含む)、そして3次元実装の専用メモリが4件(申請中含む)となります。
●質問:システム・イン・シリコンRの特許を(株)システム・ファブリケーション・テクノロジーズから購入したのですが?また、おいくらでしたか?
○回答:はい。起業するにあたり、SFT社に投資したベンチャーキャピタルの了解を得て、特許及び商標を購入しました。なお、購入金額は公表できません。
●質問:特許ライセンスをするということですが、実際の設計データ(例えばGDS2、シミュレーション結果など)提供や設計受注も請け負うのですか?
○回答:システム・イン・シリコン開発時の設計データ等はありますが、今現在は設計データの提供や設計受注できる体制にはないので、知財ライセンス・ビジ ネスを中心に行います。ただし、2009年度上半期から複数の企業と本ビジネスの協力体制を構築し、特許ライセンスとは別に技術コンサルティングによる サービス提供を準備しています。
●質問:SFT社では3次元ICのビジネスがうまく行かなかったのに、なぜ今回、再度3次元デバイスのビジネスをスタートさせるのですか?
○回答:SFTが量産直前で開発の継続を断念したのは、主に資金調達の問題でした。技術の評価は高く、ベンチャーキャピタル及びNEDOなどの助成も得られましたが、数十億円かかる半導体開発をベンチャー1社で行うには荷が重過ぎました。
そこで、今回は半導体開発そのものを自社で行わず、3次元実装という切り口で、今後この技術を開発する、もしくは開発している半導体、セット、モジュール のメーカ様に特許という形で開発協力できればと考えています。取得済みの特許、審査請求前の未公開の特許情報を開示し、そこにあるソリューションを使って いただくことで、開発期間/コストの短縮が図れると思います。
●質問:ライセンシーの対象はどんな企業ですか?
○回答:半導体IDM、セットメーカ、モジュールメーカなど考えられますが、有機基板からシリコン・インターポーザへ展開する基板メーカも考えられます。また、現在は、国内メーカより海外メーカの方か関心が高いようで、引き合いが来ています。
●質問:関心を持つ海外メーカとは具体的にどこですか?
○回答:企業名は出せませんが、韓国と台湾の企業です。すでに2008年10月に台湾で弊社の技術紹介を行いましたが、台湾の半導体業界の3次元ICに対する意気込みは官も民も強いものと感じました。
●質問:大手IDMはすでに3次元実装の技術開発を何年にもわたり実施しているので、特許ライセンスの必要性があまりないのではないでしょうか?
○回答:確かに日本の大手IDMは何年も前から、3次元実装に取り掛かっており、多くの特許も取得済みであると思います。ただし、全ての範囲をカバーして いるわけではなく、システム・イン・シリコンのようなベアチップ貼り合わせ構造のデバイスを開発する際には、弊社の特許を利用していただいたほうが、開発 の時間短縮になると思います。また、弊社は3次元ICの開発メーカではないため、クロスライセンスをする必要はありませんが、莫大な特許使用料を要求した り、サブマリン特許のような形で量産後に特許使用料を請求したりすることは考えていません。むしろ、SFT社で開発した技術が実製品で使われることを望ん でおり、できるだけ幅広く使っていただけるライセンスモデルを現在ベンチャー企業数社と協同で開発しています。
●質問:ライセンス料金はいくらくらいに設定していますか?
○回答:法的な面も合わせて、現在慎重にプライスモデルを検討していますが、1特許に対してライセンス料いくらというより、3次元実装のくくりで数十の特 許をパッケージ化して課金するモデルを考えています。また、仮に生産個数で課金する通常のライセンスモデルの場合、1個あたり販売価格のコンマ数パーセン ト位の低いライセンスフィーがよいと考えており、具体的には顧客の意見をヒアリングしたうえで決定します。
●質問:なぜ、ライセンスフィーを販売価格のコンマ数パーセント位の低い率にしようと考えるのですか?ビジネスとしては高く売れた方がよいのではないですか?
○回答:特許ビジネスは欧米に見られるように敵対的なパテント・トロールが少なくありません。特許権を侵害している企業を見つけて訴え、巨額の損害賠償金 やライセンス料を得るのがパテント・トロールのビジネスモデルですが、弊社を含めて現在3次元実装の特許ライセンスを検討している企業はいずれも自社で技 術開発を行った経緯があります。従って、企業として開発者のマインドを持っており、トロールモデルは企業文化に合いません。また、現在ライセンスモデルを 構築しているパートナー企業も同じ考えで、自社の技術を世の中に出したいという思いを強く持っています。
また、パテントとロールで販売するモデルは、相手企業が特許回避する方向で動きますので、契約に至るまでに莫大な時間と労力がかかります。今回のビジネス モデルは複数の特許権をグループ化して低料金でライセンスすることが目的で、採用する企業側にもメリットがあると確信しています。
●質問:初年度(2009年度)の売上げ目標はいくらぐらいですか?
○回答:2009年から実際の営業活動を始めますが、その前に弊社以外の3次元実装の特許を50以上収集する予定です。これをグループ化してできるだけ低 料金で提供したいのですが、企業によってはどれくらいの料金体系とグループ化でライセンス購入してもらえるか、今現在わかりません。ある程度の営業活動を 通じて、プライスモデルが出来上がりますので、その金額によって初年度の売上げ見込みを立てます。
なお、初年度は海外含めて2−3社の契約を取りたいと考えています。
●質問:この知財ビジネスはリキッド・デザイン1社でとりおこなうのですか?
○回答:いえ、違います。今回IPエレクトロニクス社も発表文に記載してありますが、もともとのスタートはこの2社でビジネスモデルを構築し、その後他の 半導体ベンチャー2社がこのアイデアに賛同し、特許のサブライセンス提供を合意していただいております(2008年12月現在)。今後、3次元実装の特許 数を増やすとともに、現在の2社以外にもこのビジネスに参加してもらい、発展させていこうと考えています。具体的には数ヶ月以内に発表できると思います。
●質問:このビジネスモデルの具体的なパートナーとはどんな企業を指すのですか?
○回答:わかりやすく言えば、3次元実装を有しているメーカ、特許を評価する第3者機関、ライセンス契約に関わる法律ファーム、特許の手続き等管理する特許事務所などです。
すでに、協力会社との話し合いは始まっており、知財評価フロー、契約書作成、知財のカタログ化、WEB掲載などの実務がこれからとなります。
●質問:リキッド・デザイン・システムズは、特許ライセンスの会社を目指しているのですか?
○回答:いえ、違います。現在はこの知財ビジネスの実現化に向けて、IPエレクトロニクス社と協同で行っていますが、弊社の主ビジネスはSFTで開発されたシステム・イン・シリコン技術を利用したチップ開発支援及びEDA設計ソフトウエア販売となります。
この特許ライセンス・ビジネスが立ち上がってきましたら、徐々にこのビジネスから手を引いて、特許権者の立場で開発支援するモデルにシフトしたいと考えています。
具体的には、ライセンスモデルを統括する別の会社が必要になってくると考えており、その準備を数社協同で行っています。
●質問:ライセンスするシステム・イン・シリコンに関して詳しく説明してください。
○回答:別紙のシステム・イン・シリコン技術紹介をご覧ください。
●質問:リキッド・デザイン・システムズの創業メンバーは、ユニークな感じを受けますが、どういうつながりでしょうか?
○回答:パートナーの井上さんは、日本ケイデンス時代の同僚で、ケイデンスでは営業マネージャでした。その後、米IDC社のアナリスト、オーストラリアの EDAベンダ、アルティウム社日本法人カントリー・ディレクターを経験しています。EDAビジネスにおける営業・マーケティング面でのベテランです。
小澤さんは、以前日立の半導体事業部開発部長としてEDAベンダ間では非常によく知られた方で、そのころから縁がありました。日立退社後STARC(半導 体理工学研究センター)に移られ、その後大学発ベンチャーのエイシップ・ソリューションズでは取締役に就かれました。今年エイシップ社を退社したあと、リ キッド・デザインの立ち上げに協力してもらい、技術の目利きと知財収集を担当しています。
若松さんはNECで大型コンピュータ用超高速LSIの開発を担当され、その後NECの半導体関連の知財を担当されました。定年退職した後、(株)システ ム・ファブリケーション・テクノロジーズで監査役に就任されました。SFT社の清算後、リキッド・デザインの立ち上げに協力してもらい、弊社の特許マネー ジメントを担当しています。
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
株式会社リキッド・デザイン・システムズ 井上まで
TEL:044-814-5544 FAX:044-712-8555
E-Mail: lds.inoue@liquiddesign.co.jp
※システム・イン・シリコンR、SISRAMRは株式会社リキッド・デザイン・システムズの登録商標です。