2025年2月18日・19日、埼玉県南部において、通常とは異なる地震の前兆波が観測されました。これらの前兆波は、まるで2011年の東日本大震災の余震域に類似したパターンを示しており、波形の複雑さや持続時間の長さから、日本海溝の外側で「アウターライズ地震」が近い将来発生する可能性を2月28日付記事で報告しました。このため、当研究会では震度3〜4程度の地震や津波発生の可能性を視野に入れ、予測情報として皆様に、3月にアウターライズ地震が起きる注意喚起を行っておりました。

しかしその後の解析により、これらの前兆波は2025年2月26日に発生した「三重県南東沖M5.7(深さ400km、震央距離412km)」の前兆であった可能性が高いことが判明しました。

今回の信号は、日本海溝外側からのものではなく、フォッサマグナ西縁の地質構造を経由して届いた可能性があり、特に軟弱地盤による複数回の反射波が重なる「重複反射」が大きく関与していると推察されます。(下図参照)

このように、予測対象の地震が異なっていたという結果にはなったものの、「異常波形を検出できた」という事実自体は、地中のエネルギー変動が進行していた証拠であり、予測技術の意義は失われていません。むしろ、大規模なアウターライズ地震の可能性が現時点で低いと判断できたことは、私たちにとって大きな安心材料でもあります。

 高島式地震予知の科学的根拠と実績紹介

高島式地震予知は、医療用途にも用いられる超高感度センサーを活用し、地中に発生する「前兆波」と呼ばれる非常に微弱な信号を捉えることによって、地震の可能性を数日から数週間前に察知する予測手法です。この技術は特許第6995381号として正式に認められており、観測精度の高さと実用性が国内外で注目されています。

これまでにも高島式地震予知は数多くの実績を重ねてきました。特に注目すべきは以下の2例です:

  • 2008年8月8日 神奈川県東部地震(M4.6、深さ30km)
     → 埼玉県南部観測点にて、震央距離わずか8kmの至近距離における前兆波を明確に検出。
  • 2024年1月1日 能登半島地震(M7.6)
     → 埼玉県南部での観測により、発生の42日前に特徴的な前兆波を記録。大地震への備えを促す有効なシグナルとして活用されました。

このように、数十日前からの異常検出に成功した例は、予測精度の高さと手法の有効性を物語っています。自然災害の予知には「100%の的中」は存在しませんが、わずかな兆候を見逃さず検出し、被害の軽減へとつなげる取り組みが極めて重要です。

科学的地震予知の役割と私たちの使命

今回の予測とその後の解析結果は、高島式地震予知が持つ「可能性を示す技術」としての意義を改めて確認する機会となりました。誤報に近い情報で一時的にご心配をおかけした点につきましては、深くお詫び申し上げます。しかしながら、これを教訓とし、今後も観測技術と解析精度の向上を図り、より確かな情報提供に努めてまいります。

災害の備えは、予測情報を活かして行動することから始まります。地震を「予測する」から「備える」へ意識改革を促進していきます。

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