2025年10月25日午前1時40分ごろ、根室半島南東沖を震源とする最大震度5弱の地震が発生しました。

さらに翌26日には「【速報】関東・東北・中部で地震 M4.7 東京、神奈川、埼玉、千葉、静岡などで広く揺れ 最大震度4 震源は栃木県北部」と報じられました。ここ数週間、関東以北では体感できる地震が相次いでおり、地殻の応力変化が広範囲で高まっている兆候が見られます。

そのような中、埼玉県南部・鈴谷観測点では10月20日から24日にかけて、計7回の地震前兆波(破壊核形成信号)を検出しました。高島式地震予知技術によると、これらの信号は周囲150km圏で発生する中規模地震の前触れを示している可能性があります。

鈴谷観測点で検出された前兆波の概要

10月20日から24日にかけて観測された主な前兆波は以下の通りです。

1020 1052 持続時間70秒、周波数11.8Hz/10.5Hz、最大振幅30mVp-p

〇 10月21日 17時31分 持続時間40秒、周波数11.7Hz/1.0Hz、最大振幅44mVp-p

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 →これらは、10月26日に発生した栃木県北部のM4.7地震(最大震度4)および南部のM3.7地震の前兆であった可能性が高いと解析されています。

さらに、10月23日と24日には特筆すべき信号が観測されました。

1023 1028分(代表例)
 持続時間246秒、周波数12.1Hz/10.1Hz、最大振幅25mVp-p。
地震発生予想日は10月31日±5日で、M5クラス・震源は鈴谷から150km圏外と推定。発生確率は約80%。

〇 10月24日 14時04分
 持続時間65秒、周波数11.9Hz/10.2Hz、最大振幅15mVp-p。
こちらは11月1日±5日の期間に、鈴谷直下の深部でM3〜4クラスの地震が発生する可能性があると予測されています。

いずれも現時点では体感できる揺れを伴っていませんが、微細な地殻応力変化が継続していることを示しています。

「破壊核形成信号」とは何か

これらの前兆波は、高島式地震予知技術(特許第6995381号)に基づいて検出されたものです。
この技術では、観測室全体を「共振構造体」として利用し、地面から伝わる微弱な振動を1000倍以上に増幅して解析します。アコースティック楽器の共鳴原理を応用し、通常の地震計では捉えられない破壊核形成信号(地震前兆波)を検出できるのが特徴です。破壊核形成信号とは、地震が起きる前にプレート内部で発生する「微小な破壊音」のようなもので、地震の“胎動”を示すと考えられています。
高島氏による研究から、次の経験則が知られています。

〇 太平洋プレート起因の地震:信号検出後15日以内に発生

〇 フィリピン海プレート起因の地震:信号検出後45日以内に発生

この理論は、京都大学・行竹英雄教授の破壊核形成モデルとも整合し、観測データの再現性が高いと評価されています。

関東以北で高まる地震活動

10月下旬にかけて、関東から東北にかけて広域的な地震活動の連鎖が観測されています。
根室沖のM5弱、栃木県北部のM4.7をはじめ、茨城沖・福島沖でも微小地震が増加。
プレート境界の応力が再び蓄積し始めているとみられます。

特に関東南部は、太平洋プレートとフィリピン海プレートが交差する領域であり、地殻変動の影響を受けやすい場所です。今回の埼玉県南部・鈴谷観測点での連続的な前兆波は、まさにその変化を敏感に捉えたものと考えられます。

日常からできる「防災の工夫」

~身近なもので命を守る知恵~

今回は、研究会からの科学的警戒に加え、テレビ番組で紹介された「自宅にあるもので意外と役立つ防災グッズ」を5点ご紹介します。いざという時に“身の回りの物”をどう活かすかを考えることも、立派な防災です。

1.サランラップ:水が貴重になる避難所では、皿の上に敷いて使えば洗い物が不要。包帯代わりにもなり、傷口を外気から守ります。

2.ペットボトルの空容器:切って加工すればコップ・器・スプーン・スコップとして再利用可能。軽くて丈夫なので、多用途に使えます。

3.ルームシューズ:避難所は体育館など冷えやすい場所が多く、靴下だけでは寒さを防げません。スリッパ代わりに持参すると快適です。

4.新聞紙:敷物・防寒具・脱臭剤・火起こしなど万能。特に簡易トイレの脱臭材として重宝するため、数部常備しておくのがおすすめです。

5.ガムテープ:窓の補修や箱の固定だけでなく、メモ代わりにも使えます。芯をつぶして平らにすると、防災袋にも収納しやすくなります。

非常食や懐中電灯の備えはもちろん大切ですが、こうした日用品も“生きるための道具”になります。今はSNSで実際の避難経験者の声を簡単に知ることができます。この機会に、ぜひご家庭で防災用品の点検を行ってみてください。

まとめ ― 日常にあるものから始める「防災の工夫」

今回の鈴谷観測では、10月末から11月初旬にM3〜5クラスの地震発生の可能性が示されています。地震はいつどこで起こるか予測できませんが、「日常の工夫」からできる備えは誰にでもあります。サランラップや新聞紙といった身近なものも、いざという時には命を守る道具に変わります。科学的な警戒と、生活の中の小さな備え――この2つを組み合わせることで、災害への強さは確実に高まります。

今回の鈴谷観測では、10月末から11月初旬にM3〜5クラスの地震発生の可能性が示されています。関東・東北での地震活動が続く中、日常生活の中での小さな備えが、未来の大きな安心につながります。

【関連リンク】
◎ 高島式地震予知の解説記事一覧:https://liquiddesign.co.jp/category/blog/earthquake/
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