2026年が始まりました。明けましておめでとうございます。

本年も「未病を数値で読む」シリーズでは、血圧を切り口に、日々の体調をどう読み解くかを考えていきます。

今年最初の記事となる第3回では、

かつて血圧管理の中心にあった「血圧手帳」が、

なぜ今、急速に使われなくなっているのかを取り上げます。

過去2回の記事では、

血圧測定がなぜ続かないのか、

そしてスマホ血圧管理だけではなぜ安心できないのかを整理してきました。

今回はその延長として、

血圧手帳が廃止されつつある背景にある、

現代の生活と未病管理に合わなくなった構造的な理由を掘り下げていきます。

血圧手帳は本来、優れた仕組みだった

血圧手帳は、
家庭血圧が普及し始めた時代に生まれました。

・測定値を記録する
・医師に見せる
・経過を振り返る

この目的において、血圧手帳は合理的なツールでした。

特に、
医療機関での診察を前提とした管理では、
「紙に残ること」そのものに意味がありました。

問題は、
この前提となる生活環境と医療の位置づけが、大きく変わったことです。

現代の生活リズムと紙の相性が悪い

現在、多くの人は、
決まった時間に落ち着いて記録する生活を送っていません。

・忙しい朝
・不規則な帰宅時間
・外出先での測定

こうした環境では、
紙の手帳を取り出し、書き込む行為そのものが負担になります。

結果として、
「測ったが書いていない」
「まとめて後で書こうとして忘れる」
といった状態が常態化します。

血圧手帳が使われなくなった第一の理由は、
意識の低下ではなく、生活構造とのミスマッチです。

血圧手帳は「数値の保管」以上の役割を持てない

血圧手帳に書かれるのは、基本的に数値だけです。

日付
上の血圧
下の血圧
脈拍

ここには、
なぜその数値になったのか、
体調としてどうだったのか、
という情報はほとんど残りません。

①②で述べた通り、
未病の段階では「数値そのもの」よりも、
数値の背景にある体調の変化が重要です。

しかし血圧手帳は、
数値を蓄積することはできても、
解釈を助ける仕組みを持っていません。

「後から振り返る」前提が未病と合わない

血圧手帳は、
一定期間をまとめて振り返ることを前提にしています。

しかし未病管理では、
「後で気づく」では遅い場合が多い。

・最近、疲れが溜まっている
・眠りが浅い状態が続いている
・ストレスが抜けていない

こうした変化は、
その場で気づき、調整することに意味があります。

紙の手帳は、
記録はできても「今どうか」を示してくれません。

この時間軸のズレが、
未病管理と血圧手帳の相性を悪くしています。

血圧手帳は「異常の確認」向きのツール

血圧手帳が想定している主な役割は、
異常の有無を確認することです。

・高血圧になっていないか
・急激な変動がないか

これは医療的には重要ですが、
未病の段階では情報が足りません。

未病では、
数値が基準内でも体調のバランスは崩れ始めています。

血圧手帳は、
この「異常になる手前」を評価する設計になっていません。

紙が悪いのではなく、役割が終わった

ここで誤解してはいけないのは、
血圧手帳そのものが悪いわけではない、という点です。

血圧手帳は、
「医師に見せる管理」
「異常を見逃さない管理」
という役割を十分に果たしてきました。

ただし、
未病対策やセルフケアが重視される現代では、
求められる役割が変わっています。

その変化に、
紙の手帳が対応できなくなっただけです。

未病管理には「読み替え」と即時性が必要になる

未病管理では、
数値をそのまま記録するだけでは足りません。

・今どんな傾向にあるのか
・どのバランスが乱れているのか

こうした視点で、
数値をその場で読み替える必要があります。

ここで重要になるのが、
体を部分ではなく全体として捉える考え方です。

五行という考え方が血圧を未病の情報に変える

東洋医学の五行は、
体調を五つの要素のバランスとして捉えます。

血圧も、
単独の数字ではなく、
体のどこに負荷がかかっているかを知る手がかりになります。

この「読み替え」があることで、
血圧は
「異常を確認する数値」から
「体調に気づく数値」へと役割を変えます。

五行ドクターと血圧手帳の決定的な違い

五行ドクターは、
血圧という数値を記録するだけのツールではありません。

スマホで測定した血圧データをもとに、
西洋医学的な血行動態の考え方と、
東洋医学の五行理論を組み合わせ、
その時点での体調バランスを可視化します。

紙の血圧手帳ができなかった
「今の状態を理解する」
という部分を補う仕組みです。

まとめ

血圧手帳が使われなくなった理由は、
デジタル化の流れだけではありません。

・生活リズムと合わなくなった
・未病管理に必要な解釈ができない
・即時性が求められる時代に合わない

こうした構造的な理由があります。

未病を数値で読むためには、
記録する道具ではなく、
理解する仕組みが必要です。

五行ドクターは、
血圧を未病の入口として活かしたい人に向けた、
新しい選択肢の一つです。

本記事で触れた五行ドクターは、突然生まれたアプリではありません。

次回以降、「脈診を科学する 五行ドクター開発の系譜」と題し、
ソニー脈診研究所で行われていた研究を起点に、
ソニー創業者の井深大、韓国の白熙洙(ペク・ヒス)医師、弊社技術顧問で五行アルゴリズムの発明者、高島充という三者の視点が、
どのように現在の五行ドクターへとつながっていったのかを、
取材と資料をもとに3回に分けて解説します。

東洋医学の脈診を、
思想ではなく「測定と演算」の対象として扱おうとした試みが、
どのように始まり、なぜ終わらず、
どのように現代の未病管理へ引き継がれたのか。

五行ドクターの背景にある技術と思想を知りたい方は、
ぜひあわせてご覧ください。

完全無料の未病チェック
https://gogyou-doctor-prod.web.app/

五行ドクターの詳細
https://liquiddesign.co.jp/technology-line/gogyo-doctor/

使い方動画
https://www.youtube.com/shorts/BiuBFwzIaRI

※五行ドクターはセルフケア支援を目的としたアプリであり、医療機器ではありません。診断や治療が必要な場合は、必ず医師に相談してください。