関東地方の地震活動: 関東地方には複数の地域でM7以上の地震発生確率が30年以内で70%を超えています。
これは誇張でも不安を煽る表現でもなく、防災科学技術研究所(NIED)などの公的機関が示している、現実的な長期評価です。南海トラフ地震は30年以内に約80%、首都直下地震は約70%という高い確率が示されており、関東に住む私たちは「地震は起きるかもしれない」ではなく、「いつ起きてもおかしくない」という前提で向き合う必要があります。
こうした背景の中で注目されているのが、「地震が起きる前に現れる物理的な前兆」を観測し、発生時期や規模を推定しようとする地震予知技術です。本記事では、2026年1月4日〜11日に実施された前兆波解析結果をもとに、現時点で何が分かっているのかを整理します。

地震予知に用いられる前兆波とは何か
本解析で用いられているのは、地震発生直前に地下深部で生じる「破壊核形成信号」と呼ばれる極めて微弱な振動です。これは、断層が一気に破壊される前段階で、岩盤内部に局所的な不安定状態が生じる際に発生すると考えられています。
特許取得済みの観測技術では、観測室そのものを一種の共振器として利用し、地面から伝わる微振動を1000倍以上に増幅して検出します。アコースティック楽器と同様の原理を応用することで、通常の地震計では捉えにくい信号を抽出する点が特徴です。これらの信号は、地震発生のかなり前段階で現れるため、発生時期を「幅をもって推定」できる点が特徴です。
2026年1月の前兆波解析結果
仙台観測点の状況
2026年1月6日〜10日の期間、仙台観測点では前兆波は確認されませんでした。なお、12月30日〜1月6日の間はデータ欠損があり、この期間については評価対象外となっています。
この結果から、少なくとも東北地方太平洋側で大きな地震につながる兆候は、この期間には見られなかったと判断できます。
埼玉県南部・鈴谷観測点の結果
一方、関東地方では注目すべきデータが得られました。
2026年1月8日、埼玉県南部の鈴谷観測点において、同一地震に対応すると考えられる前兆波が2回観測されています。なお、同一の地震事象に対して前兆波が複数回観測されるケースは、過去の解析でも確認されています。
- 観測時刻
1回目:10時56分(左グラフ) 画面の時間巾は120秒
2回目:11時23分(右グラフ) 画面の時間巾は120秒

- 前兆波の特徴
総持続時間:124秒
周波数成分:13.9Hz、10.0Hz
最大振幅:187 mV p-p
これらの特徴量は、過去の事例と照合した結果、埼玉県南部直下で発生する中規模地震の可能性が高いと考えています。また、他の観測地点で前兆波が確認されていないことも踏まえると、広域的な首都直下型地震の兆候とは考えにくい状況です。
なお、高島式地震予知は、日本列島で発生するすべての地震を一律に予測できる技術ではありません。
現在の観測体制では、前兆波計測器は埼玉県南部、仙台、富山の3地点に設置されています。
この観測網で把握できるのは、各観測点からおおむね半径400km圏内で発生する地震です。
ただし地理条件としてはフォッサマグナ以東が中心で、関東〜東北の地震を主に対象とします。
そのため、中国地方や九州地方を震源とする地震については、現時点では解析対象外となります。
想定される地震の内容と注意点
解析結果から推定される地震像は以下の通りです。
- 発生予想日:2026年1月15日 ±5日
- 発生確率:約80%
- 震源:埼玉県南部直下
- 規模:M4〜5
- 予想震度:埼玉県南部で震度3〜4
ここで重要なのは、「大地震」ではない点です。首都圏全体を揺るがす直下型巨大地震の兆候ではなく、局所的な中規模地震の可能性が高いと考えています。実際、富山県東部など他地域では前兆波は観測されておらず、首都直下地震の前触れではないと判断しています。
地震予知情報をどう受け止めるべきか
地震予知は「必ず当たる予言」ではありません。一方で、何の根拠もない噂や憶測とも異なり、物理的信号に基づく解析結果である点は重要です。
今回のケースでは、
・地域
・規模
・発生時期の幅
が明確に限定されており、防災行動を考えるうえでの実用的な情報といえます。
例えば、家具固定の再確認、非常用持ち出し袋の点検、家族との連絡方法の共有など、「いつ起きてもおかしくない」前提の行動を取るきっかけとして活用できます。
まとめ
関東地方は、長期的にも短期的にも地震リスクが高い地域です。今回の前兆波解析では、埼玉県南部で震度3〜4程度の地震が発生する可能性が示されました。過度に恐れる必要はありませんが、無視する理由もありません。
地震予知情報は、不安を煽るためのものではなく、備えるための材料です。日常の防災意識を更新する一つの判断材料として、冷静に受け止めていくことが、結果的に被害を減らす行動につながります。
【関連リンク】
◎ 高島式地震予知の解説記事一覧:https://liquiddesign.co.jp/category/blog/earthquake/
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