2026年4月20日に発生した三陸沖M7.7の地震は、東北から北海道の太平洋側にかけて大きな関心を集めました。

この地震では、青森県階上町で最大震度5強を観測し、北海道から三陸沖にかけて「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表されました。tenki.jpサイトでも、この地域で大きな地震が発生した際には、確率は低いものの、新たな大規模地震の可能性が平常時より高まるとして、普段の備えを再確認するよう呼びかけています。(tenki.jp)

前回の記事では、この三陸沖M7.7地震と、4月8日に観測された高島式地震予知の前兆波との一致度について検証しました。添付記事でも、4月8日の仙台観測点で約310秒の前兆波が確認され、その約12日後に三陸沖でM7クラスの地震が発生した点を、時間的整合性の高い事例として整理しています。

今回はその続報として、4月19日から26日までに埼玉県南部・鈴谷観測点で確認された前兆波を中心に、今後の地震発生予測について整理します。

三陸沖M7.7後に注目される「後発地震注意情報」

今回の三陸沖M7.7地震で特に重要なのは、地震そのものの大きさだけではありません。

気象庁と内閣府が「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表した点です。内閣府の資料では、4月20日16時52分に三陸沖で地震が発生し、北海道・三陸沖後発地震注意情報は、Mw7.0以上の地震が想定震源域に影響を与える場所で発生した場合に発表されるものと説明されています。(防災情報センター) https://www.bousai.go.jp/pdf/260420.pdf?utm_source=chatgpt.com

この情報は、「必ず巨大地震が発生する」という意味ではありません。

しかし、平常時と比較して大規模地震が続けて発生する可能性が高まっているため、一定期間は防災意識を高める必要がある、という注意喚起です。

気象庁資料でも、日本海溝・千島海溝沿いでは、Mw7.0以上の地震発生後、7日以内にMw8クラス以上の大規模地震が発生するのは「百回に一回程度」とされています。(気象庁) https://www.jma.go.jp/jma/press/2604/26a/kaisetsu202604261600.pdf?utm_source=chatgpt.com

つまり、確率としては低いものの、発生した場合の被害が大きいため、軽視してはいけないフェーズに入っているということです。

4月19日〜26日の鈴谷観測点の解析結果

4月19日から26日までの期間、埼玉県南部の鈴谷観測点では、23日と24日に前兆波が観測されました。

今回確認された前兆波は、いずれも埼玉県南部直下を震源候補とするM3〜4程度の地震を示すものと解析されています。

観測結果は以下の通りです。

1.4月23日 10時52分の前兆波

4月23日10時52分、鈴谷観測点で前兆波が観測されました。

観測内容は以下です。

観測日時:4月23日 10時52分
持続時間:30秒
周波数:20.2Hz、18.8Hz
最大振幅:19mVp-p


地震発生予想日:4月30日±5日
発生確率:80%
予想震源地:埼玉県南部直下
予想規模:M3〜4
鈴谷周辺の想定震度:震度1〜2程度

この波形は、持続時間が30秒と比較的短いものの、周波数帯が20Hz前後で安定しており、最大振幅も19mVp-pと一定の強さを示しています。

埼玉県南部直下を震源とするM3〜4程度の地震であれば、広域に大きな被害を及ぼす規模ではありません。

ただし、首都圏の内陸部で発生する地震は、震源が浅い場合、震源近くで揺れを感じやすくなります。そのため、鈴谷周辺では震度1〜2程度の揺れとして観測される可能性があります。

2.4月24日 14時7分の前兆波

続いて、4月24日14時7分にも鈴谷観測点で前兆波が観測されました。

観測内容は以下です。観測日時:4月24日 14時7分
持続時間:58秒
周波数:19.8Hz
最大振幅:18mVp-p


地震発生予想日:5月1日±5日
発生確率:80%
予想震源地:埼玉県南部直下
予想規模:M3〜4

こちらの前兆波は、前日の4月23日よりも持続時間が長く、58秒継続しています。

周波数は19.8Hzで、前日の20.2Hz、18.8Hzと近い帯域にあります。最大振幅も18mVp-pで、4月23日の19mVp-pとほぼ同等です。

この2つの観測結果は、発生予想日、震源地、規模が近く、同一または近接する地震活動を示している可能性があります。

2日連続で同じ地域を示した点が重要

今回の解析で注目すべき点は、4月23日と24日の2日連続で、ほぼ同じ周波数帯の前兆波が観測されていることです。

4月23日:20.2Hz、18.8Hz
4月24日:19.8Hz

いずれも20Hz前後であり、最大振幅も18〜19mVp-pと近い値を示しています。

さらに、地震発生予想日も、

4月30日±5日
5月1日±5日

と非常に近い範囲に収まっています。

このため、4月25日ごろから5月6日ごろまでの期間は、埼玉県南部周辺でM3〜4程度の地震に注意する期間と考えられます。

もちろん、この予測は巨大地震を示すものではありません。

今回の鈴谷観測点の前兆波は、三陸沖M7.7のような大規模地震を示す波形ではなく、埼玉県南部直下の小〜中規模地震を示す解析結果です。

したがって、過度に不安をあおる必要はありません。

一方で、前兆波が2日続けて観測され、予測条件が近いという点は、地震活動の変化を示すサインとして注目できます。

三陸沖M7.7との関係はどう見るべきか

今回の鈴谷観測点の前兆波について、三陸沖M7.7地震と直接結びつけて「連動している」と断定することはできません。

ただし、大きな地震の後には、日本列島全体の応力バランスに変化が生じることがあります。

ウェザーニュースの週刊地震情報でも、4月20日〜26日の国内有感地震は前週より増加し、その多くが三陸沖の地震活動に伴うものだったとされています。(ウェザーニュース) https://weathernews.jp/news/202604/260071/?utm_source=chatgpt.com

つまり、三陸沖M7.7の発生後、日本周辺では地震活動に対する関心が高まっている状況です。

その中で、埼玉県南部の鈴谷観測点でも別の前兆波が確認されたことは、首都圏周辺の地震活動を継続的に観察する意味で重要です。

今回の観測は、三陸沖M7.7の後発地震そのものを示すものではなく、首都圏内陸部のM3〜4程度の地震可能性を示すものです。

この点を分けて理解することが大切です。

今回の予測で注意すべき期間

今回の2つの前兆波を総合すると、注意期間は以下のように整理できます。

4月23日の前兆波
発生予想日:4月30日±5日
注意期間:4月25日〜5月5日ごろ

4月24日の前兆波
発生予想日:5月1日±5日
注意期間:4月26日〜5月6日ごろ

両方の予測期間が重なるのは、

4月26日〜5月5日ごろ

です。

この期間は、埼玉県南部周辺でM3〜4程度の地震に注意する期間と考えられます。

想定される揺れは、鈴谷周辺で震度1〜2程度です。

震度1〜2は、多くの場合、生活に大きな支障を与える揺れではありません。

しかし、地震が続いている時期には、防災用品の確認、家具の固定、スマートフォンの充電、避難経路の確認など、基本的な備えを見直す良い機会になります。

後発地震注意情報と首都圏の備え

「北海道・三陸沖後発地震注意情報」は、北海道から三陸沖、日本海溝・千島海溝沿いの大規模地震リスクを対象としたものです。

一方、今回の鈴谷観測点の解析は、埼玉県南部直下のM3〜4程度の地震を対象としています。

対象地域も地震規模も異なります。

しかし、防災という観点では共通点があります。

それは、「地震は起きてから慌てるのではなく、起きる前に備える」ということです。

特に首都圏では、震度1〜2程度の小さな揺れでも、地震への関心が一気に高まります。

小さな揺れの段階で、

・非常用持ち出し袋の確認
・モバイルバッテリーの充電
・家具や棚の固定
・家族との連絡手段の確認
・自治体のハザードマップ確認

をしておくことが重要です。

地震予測は、恐怖をあおるためのものではありません。

予測情報をきっかけに、日常の中で防災行動を見直すことが本来の目的です。

今週の地震予知のまとめ

4月19日から26日までの鈴谷観測点の解析では、4月23日と24日に前兆波が観測されました。

4月23日の前兆波は、持続時間30秒、周波数20.2Hz、18.8Hz、最大振幅19mVp-pでした。

4月24日の前兆波は、持続時間58秒、周波数19.8Hz、最大振幅18mVp-pでした。

いずれも、埼玉県南部直下を震源とするM3〜4程度の地震を示す解析結果であり、発生予想日は4月30日〜5月1日前後、発生確率は80%とされています。

特に重要なのは、2日連続で20Hz前後の近い周波数帯が観測され、予測される震源地と規模も一致している点です。

今回の解析結果からは、4月26日〜5月5日ごろまで、埼玉県南部周辺で震度1〜2程度の揺れに注意する必要があります。

一方で、今回の前兆波は三陸沖M7.7のような大規模地震を示すものではなく、首都圏内陸部の小〜中規模地震を示すものです。

したがって、過度に不安になる必要はありません。

大切なのは、三陸沖M7.7と後発地震注意情報をきっかけに、日本周辺の地震活動が注目されている今、身近な防災対策を再確認することです。

地震予測とビジネス活用について

地震予測は、現時点では研究段階の技術です。

しかし、前兆波の観測、センサー技術、データ解析を組み合わせることで、地震発生前の微弱な変化を継続的に記録し、リスクの見える化に活用する取り組みは進んでいます。

高島式地震予知では、地震発生前に現れる破壊核形成信号に着目し、微弱な振動を観測することで、地震発生の可能性を解析します。

当社では、空気動圧センサーと独自アルゴリズムを活用し、地震前兆波の観測・分析技術を提供しています。

・観測システム導入
・共同研究
・データ解析支援
・防災DXへの応用
・自治体・企業向けリスク可視化

など、地震予測・防災ビジネスに関するご相談を受け付けています。

三陸沖M7.7地震と後発地震注意情報によって、あらためて地震リスクへの関心が高まっています。

「予測する」ことだけでなく、「備える」ための情報として、前兆波解析をどのように活用できるか。

今後も最新の観測データをもとに、地震活動の変化を分かりやすく発信していきます。

高島式地震予知に関するお問い合わせ先
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技術提供・共同研究・実証実験のご相談を受け付けています。

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