16日間でM7級が3回。日本でも小笠原諸島西方沖M7.0

2026年10月は、大きな地震が相次ぐ月となりました。10月9日に中米パナマでM7.7、10月22日に中国西部・チベット高原でM7.0、そして10月25日午前11時09分には、日本でも小笠原諸島西方沖を震源とするM7.0の地震が発生しました。

小笠原諸島西方沖の地震は震源の深さ約470km、最大震度3の深発地震で、東京都23区、埼玉県南部、千葉県、茨城県などでも震度1~2の揺れが観測されました。これだけM7級が続くと、「日本の大地震の前触れではないか」と不安になる方もいるでしょう。

ただし、パナマ、中国西部、小笠原諸島の地震が連続して発生したことだけで、日本の大地震が近いと判断することはできません。今回の記事で注目したいのは、世界の地震発生数ではなく、同じ時期に高島式の観測点で記録された2つの特徴的な信号です。

埼玉県南部・鈴谷では、10月19日に前兆波候補を観測し、その2日後に千葉県北西部M4.0が発生しました。さらに10月23日には、19日の約3.1倍となる最大振幅84mVp-pの強い信号を観測しています。

そのわずか2日後に起きたのが、小笠原諸島西方沖M7.0です。ただし、高島が23日の信号から事前に推定したのは「10月30日±5日、茨城県南部直下、震度2程度」であり、小笠原M7.0をそのまま「予測的中」とすることはできません。

では、10月23日の強い信号は何を捉えていたのか。それとも、予測期間が終わる11月4日ごろまでに関東で別の地震が起きるのか。そして今週、高島が「首都圏直下地震は起こりません」と判断した根拠は何か。今週の実測データを時間順に見ていきます。

10月19日の前兆波候補、その2日後に千葉県北西部M4.0

10月19~25日の観測では、富山県東部では高島式が解析対象としている特徴的な信号は確認されませんでした。一方、埼玉県南部・鈴谷観測点では、10月19日13時13分に特徴的な低周波信号を記録しています。

持続時間は68秒、主な周波数は11.6Hzと10.4Hz、最大振幅は27mVp-pでした。

その約2日後の10月21日10時04分、千葉県北西部を震源とするM4.0の地震が発生しました。震源の深さは約70km、最大震度2で、埼玉県南部、東京都23区、千葉県北西部などでも揺れを観測しています。

高島式地震予知研究会では、10月19日の信号をこの千葉県北西部M4.0との対応候補として記録しています。

今回のポイントは、地震が起きた後に似た波形を探したのではなく、連続観測の中で19日に特徴的な信号が記録されていたことです。ただし、時間的な一致だけで因果関係が証明されるわけではありません。今後も同じ基準で、対応例だけでなく空振りや見逃しも含めて検証していきます。

10月23日、最大振幅84mVp-pの強い信号を観測

次の特徴的な信号は10月23日14時11分に観測されました。

総持続時間は99秒、周波数は12.8Hzと10.0Hz、最大振幅は84mVp-pでした。

10月19日の最大振幅27mVp-pと比べると約3.1倍です。今週の2つの信号の中では、23日の波形の方が明らかに大きく記録されました。

高島は、この信号を解析した時点で次の条件を設定しています。

「地震発生予想日:10月30日±5日」「予想地域:茨城県南部直下」「想定震度:2程度」

予測期間は、おおむね10月25日から11月4日です。

この記事の公開時点では、予測期間はまだ終了していません。

つまり10月23日の信号は、結果が確定した過去のデータではなく、これから実際の地震活動と照合する対象です。この点が、今週の記事で最も注目したいポイントです。

2日後にM7.0。10月23日の信号は何を捉えたのか

10月23日の信号から約2日後、小笠原諸島西方沖でM7.0の地震が発生しました。

震源は深さ約470kmという非常に深い場所で、気象庁の解析では横ずれ成分を含む正断層型の地震とされています。

高島が10月23日の時点で推定していた地域は「茨城県南部直下」です。そのため、実際の震源が鈴谷から約1,000km離れた小笠原諸島西方沖だった今回のM7.0を、後から「予測的中」と評価することはしません。

一方、10月23日に99秒、最大84mVp-pという強い信号が実際に記録され、その約2日後に深部の太平洋プレート内でM7.0が発生したという時系列も事実です。

高島は現在、茨城県南部直下と判断した波形に、深部の太平洋プレート内地震の影響が含まれていた可能性を検討しています。

これは現時点では高島式における研究上の仮説であり、一般的な地震学で確立した説明ではありません。

だからこそ、当初の予測条件を変更せずに残すことが重要です。11月4日ごろまでに茨城県南部を含む関東で予測条件に近い地震が発生するのか、それとも23日の信号は小笠原M7.0と何らかの関係を持つのかを、次回の観測結果と照合します。

将来的には複数の観測地点で同じ信号を同時に捉え、検出時刻や振幅、周波数の違いを比較することで、信号がどの方向から来たのかを検証する必要があります。

今週、高島式では「首都圏直下地震は起こらない」と判断

10月19~25日の富山県東部の観測では、高島式が前兆波として判定する特徴的な信号は確認されませんでした。この結果から、高島は今週について「首都圏直下地震は起こりません」と判断しています。

高島式では、富山県東部で観測される前兆波を、首都圏を含む東日本の大きな地震を判断するための重要な観測指標の一つとしています。今回、その前兆波が確認されなかったため、首都圏直下の大きな地震を示す前兆は出ていないという判断です。

一方、鈴谷では10月19日と23日に特徴的な信号を観測しています。19日の信号は千葉県北西部M4.0との対応候補、23日の信号は「10月30日±5日、茨城県南部直下、震度2程度」という別の予測として扱っています。

つまり今週の高島式の見方は、「首都圏直下の大きな地震は起こらない。ただし、関東周辺の比較的小規模な地震については別の前兆波が出ている」という状況です。

高島式地震予知研究会では、この判断を変えずに記録し、10月23日の信号については予測期間終了まで関東周辺の地震活動を確認します。なお、「首都圏直下地震は起こらない」という判断は、高島式独自の観測・解析に基づく研究会の予測です。気象庁や地震調査研究推進本部による公式な地震予測ではありません。

今週の地震予知まとめ|焦点は10月23日の強い信号

10月19~25日の観測では、鈴谷で2回の特徴的な信号を記録しました。

10月19日の信号は、その2日後に発生した千葉県北西部M4.0との対応候補として記録しています。

10月23日の信号は最大84mVp-pと19日の約3.1倍で、高島は「10月30日±5日、茨城県南部直下、震度2程度」と予測しました。予測期間は11月4日ごろまで続きます。

その2日後に小笠原諸島西方沖M7.0が発生しましたが、事前に予測した地域とは大きく異なるため、現段階では「的中」とは評価しません。

今週最大の検証ポイントは、10月23日の強い信号が何に対応するのかです。次回は、11月4日ごろまでの実際の関東の地震活動と照合し、予測結果をそのまま報告します。

また、富山県東部では対象となる前兆波が確認されなかったため、高島式地震予知研究会は今週について「首都圏直下地震は起こらない」と判断しています。

高島式地震予知研究会では、特許第6995381号に基づく観測技術を用い、特徴的な低周波信号とその後の地震活動との照合を続けています。本情報は高島式独自の研究・予測であり、気象庁の地震情報や緊急地震速報に代わるものではありません。日常の防災対策は、予測の有無にかかわらず継続してください。

関連リンク

高島式地震予知の解説記事一覧

https://liquiddesign.co.jp/category/blog/earthquake

無料メルマガ「的中率90%の地震予知をあなたのスマホに」

https://www.mag2.com/m/0001698630

高島式地震予知に関するお問い合わせ

info@liquiddesign.co.jp