高島式地震予知技術の2025年1月、2月の予知の結果報告です。関東で前兆波を検出したのは7件、そのすべてでM4前後の地震が起きました。なお、地震予知計は現在、富山県東部と埼玉県南部の2か所のみ設置のため、予知できる範囲は、関東一帯が中心となっています。

高島式地震予知技術とは?
高島式地震予知技術は、地震発生前の「前兆波」を捉えることで、地震の発生を予測する革新的な技術です。この技術は、特許第6995381号として日本国内で認められており、従来の地震予知方法とは異なるアプローチを採用しています。特に、観測部屋の共振周波数を活用し、微細な地震前兆波を1000倍以上に増幅することで、地震の発生前に兆候を把握することが可能になります。
高島式地震予知技術の特徴
- 前兆波の高精度検出:
- 地震の破壊核形成信号を観測し、発生の可能性を事前に察知。
- これまでに341件の地震予知に成功。
- 短期間での予測が可能:
- 前兆波検出から地震発生までの平均日数は7.5日。
- 80%の地震は前兆波検出後4~11日以内に発生。
- 日本全国で活用可能:
- 太平洋プレートとフィリピン海プレートの動きに対応。
- 太平洋プレートの大地震は前兆波検出後15日以内、フィリピン海プレートの大地震は45日以内に発生する傾向。
2025年1月~2月の地震予知実績
高島式地震予知技術によって、2025年1月から2月にかけて以下の地震が予測・検出されました。
2025年1月から2月にかけて、以下の地震予知と実際の地震発生が確認されました。
予知1
2025年1月5日、山梨県東部・富士五湖でM4.0、深さ20kmの地震が発生しました。この地震の前兆波は、2024年12月19日15時31分に最大振幅29mVp-pで検出されました。
予知2
2025年1月16日、千葉県南東沖でM4.5、深さ50kmの地震が発生しました。前兆波は1月13日8時54分に最大振幅33mVp-pで検出されました。
予知3
2025年1月23日、福島県会津でM5.0、深さ10kmの地震が発生しました。前兆波は1月16日13時18分に最大振幅51mVp-pで検出されました。
予知4
同じく1月23日、福島県会津でM4.6、深さ5kmの地震が発生しました。前兆波は1月17日15時22分に最大振幅117mVp-pで検出されました。
予知5
2025年2月12日、茨城県南部でM3.9、深さ60kmの地震が発生しました。前兆波は2月4日9時38分と2月5日14時26分にそれぞれ最大振幅52mVp-pと57mVp-pで検出されました。特に、同一の地震に対する前兆波が約24時間後に再度出現するという極めて稀な例となりました。
予知6
2025年2月20日、山梨県東部・富士五湖でM4.6、深さ20kmの地震が発生しました。前兆波は2月8日8時15分に最大振幅98mVp-pで検出されました。
予知7(結果資料あり)
2025年2月24日、千葉県南東沖でM4.8、深さ90kmの地震(下図地震情報参照)が発生しました。前兆波(下の前兆波グラフ)は2月18日18時13分に最大振幅59mVp-pで検出されました。


これらのデータからもわかるように、高島式地震予知技術は、確かな精度で地震発生前に前兆を捉え、予測することに成功しています。
地震予知の未来
この技術の進化により、私たちは今後さらに高精度の地震予知が可能となるでしょう。特に、大規模地震(例:南海トラフ地震)への応用が期待されており、
- より広範囲のエリアでの地震発生予測
- 精度向上による事前避難計画の策定
- 災害リスクの低減
といったメリットが考えられます。
まとめ:地震予知技術で安心を
地震はいつ発生するかわかりません。しかし、高島式地震予知技術が進化すれば、より早く、より的確な防災対策を取ることができます。この革新的な地震予知技術は、地震の前兆波を捉えることで、未来の防災に貢献する重要なツールとなります。
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