五行ドクターの開発者でもある筆者は最近、自分でも「血圧がちょっと高めかも」と感じるようになりました。
健康診断の結果では、すぐに投薬が必要というほどではなかったものの、医師からは「高血圧が続いているので生活習慣に気をつけた方がいいですよ」とのアドバイスを受けました。

そこで、五行ドクターの結果を記録しつつ、できるだけ血圧測定の頻度を増やしていきました。
とはいえ、上腕式の血圧計を使ってみると、仕事中だと準備や姿勢などが意外と面倒で、週末を中心に多くて週2~3回が限度でした。

そんなとき、アーキテクトグランドデザイン社(https://nippon-hightech.jp/)の豊崎氏からHuaweiのスマートウォッチD(第1世代)をお借りする機会があり、これをきっかけに血圧測定の習慣化に挑戦することにしました。

さらに、中医学的な体質バランスがわかる「五行ドクター」を活用し、生活習慣病の予防につながるかを自分自身で実験を開始しました。また、これに合わせて、最近薄くなった薄毛対策のため、AGA(男性型脱毛症)治療に役立つと言われているフィンペシア(Finpecia)とノキシジル(Noxidil)を服用し、五行ドクターの体調バランスとの相関関係も同時に実験していきます。(AGA関連記事は後日公開)

腕時計が血圧計に早変わり! スマートウォッチDのいちばんの魅力

上腕式の血圧計と比べて、Huawei社のスマートウォッチD(現在は最新のD2が販売中)の大きな魅力は、なんといっても「手軽さ」です。
腕時計型で、1分ほどで測定が完了するため、朝の身支度中や、仕事の休憩中、ちょっとした空き時間にも血圧が測れます。この“いつでもどこでも感覚的に測れる”という便利さは、習慣化において大きな強みだと実感しています。

もちろん、使い始めて最初に気づいたのは、「あれ?上腕式の血圧計と数値が異なるし、測定エラーが起きやすい…」ということでした。実際、10mmHg以上の差が出ることもあります。これは手首で測る構造上の特徴によるものです。手首は血管が細くて浅く、測定する場所や角度によって数値が変わりやすいと言われています。

手首で測ると誤差が出やすい、という医学的な事情

スマートウォッチDのように手首で血圧を測定する方式は、上腕式と構造的に異なるため、数値の誤差が出やすいことが知られています。

手首には、橈骨動脈、尺骨動脈、正中動脈という3本の動脈が走っていて、どの動脈を感知しているのか明確ではありません。装着の位置や角度によって、感知される血流が変わるため、数値のブレが生じやすいのです。

さらに、手首の血管は上腕よりも細く、気温や姿勢、手の動きの影響を強く受けます。そのため、医療の現場でも、スマートウォッチの血圧値は“正確な数値”というよりも、“日々の変化をつかむための目安”として使うのが良いとされています。医師による診断とは別に、セルフチェックの道具として使うイメージです。実際、スマートウォッチDと上腕式血圧数値が多少ことなっても、五行ドクターの体調バランスの傾向はほぼ同じになります。これは、数十の比較結果を行っても、スマートウォッチDと五行ドクターの傾向は類似していました。

五行ドクターが、体の“なんとなく不調”を見える化してくれる

毎日の血圧データは、そのままアプリ「五行ドクター」に入力しています。
このアプリは、中医学の「五行理論(木・火・土・金・水)」に基づいて、エネルギーバランスの状態を可視化してくれるツールです。

たとえば、朝から頭がボーッとする日には、「木」(肝臓)や「火」(心臓)のエネルギーが過剰になっている傾向が出たり、睡眠不足が続いたときには「水」(腎臓)が不足している状態が見て取れたりします。

こうしたバランスの変化を視覚的に確認できるため、今日の体調、ストレス、高血圧症が一目瞭然です。
単に「調子が悪い」という曖昧な不調感を、五行グラフや文章で表現してくれるので、自分の体調のどの部位に問題があるか、どうすれば改善できるかがわかります。私の場合は、ほぼ火(心臓)のエネルギーが強く、金(肺、気管)と水(腎臓)のエネルギーが弱めです。

正確な数値より、“変化”を見つめることが大切

スマートウォッチDの血圧は、上腕式よりも精度にブレがあるとわかっていても、筆者は毎日測り続けています。
それは、「なぜ今日は数値が高いのか?」「このところ安定しているのはなぜか?」という振り返りを通じて、自分の生活習慣と血圧の関係性に気づけるからです。

週末に飲み会が続いた後はやはり木(肝臓)の数値が高めになりやすく、五行バランスも崩れがちになります。
逆に、よく眠れた翌朝やジムで汗を流した翌日は、火のエネルギーも下がり、五行バランス図の五角形の崩れも修正されます。

結論:生活習慣病予防には、自己モニタリングの“セルフチェック習慣”が効く

生活習慣病の予防においては、早期発見と継続的な観察が重要だと言われています。
筆者は、まさにその考えを形にするべく「五行ドクター」というアプリを開発しましたが、自分自身でも日々その効果を検証する目的で、HuaweiスマートウォッチDと組み合わせて実験を行ってきました。

スマートウォッチで血圧を測るのにかかるのは、ほんの1分ほど。それを毎朝の習慣にし、アプリに入力することで、五行バランスの変化や体の調子を“見える化”することができます。こうした手軽なセルフチェックの習慣こそが、生活習慣病を未然に防ぐ最初の一歩だと、開発者としてだけでなく、ひとりの高血圧者としても実感しています。

実際、医療や健康行動の分野でも、「自己モニタリングは行動変容を促進する」との研究が多数あり、このアプローチは生活習慣病の予防にも役立つと、多くの研究でも言われています。

また、最近気になり始めた薄毛対策として、フィンペシア(Finpecia)とノキシジル(Noxidil)を服用し、五行ドクターとの体調バランスの相関も検証中です。
こちらの五行ドクターを使ったAGA実験記事は後日公開予定ですので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。