「2025年7月5日に日本で大災害が起こる」──SNSを中心に拡散したこの予言は、結果的に現実のものとはなりませんでした。しかし、それで安心してよいのかというと、答えはNOです。科学的な視点から、日本列島がいまどのような地震活動にさらされているのかを冷静に見直す必要があります。

7月5日は静穏だったが、トカラ列島近海では地震が継続
まず、SNSで話題になった「7月5日大災害説」については、科学的根拠がないまま独り歩きし、不安を煽る情報となっていました。実際にその日に日本国内で大災害に至るような大規模地震は発生していません。
しかし、だからといって地震リスクがなかったわけではありません。事実、6月21日以降、鹿児島県・トカラ列島近海では小規模な群発地震が継続して発生しており、現在もその活動は沈静化していません。トカラ列島は地殻変動が複雑に絡み合う地帯であり、群発地震が長期化するケースも珍しくありません。局地的な被害や津波の引き金となる可能性もあるため、今後も注視が必要です。
高島式地震予知では、トカラ列島近海の予知はできない
「高島式地震予知技術」では、特殊センサーと建物の共振効果を用い、地震の「前兆波」(破壊核形成信号)を約1000倍に増幅して観測します。この技術により、震源地から半径400km以内、最大45日前の地震を予知することが可能です。
しかし、現在の観測拠点は「埼玉県南部」と「富山県東部」の2カ所に限られており、トカラ列島近海のような遠隔地域の前兆波をとらえることは技術的に困難です。つまり、高島式による予知は“観測可能範囲に限定される”という制約があるのです。
埼玉県南部では7月4日〜12日の間、前兆波は未検出
加えて、地震予知の観測対象エリアである埼玉県南部では、7月4日から12日までの最新観測において、前兆波は一切検出されませんでした。これは、この期間中に関東圏内で地震発生リスクが比較的低かったことを示しています。
同様に、6月30日に富山県東部で観測された前兆波についても、地震発生予想日は「8月15日まで」となっており、現時点で該当地域での顕著な地震発生は確認されていません。今後も継続的な監視が必要です。
高島式地震予知の実績と技術的解説
「高島式地震予知技術」は、観測部屋の共振周波数を用いて、地震発生前の微細な地震核形成信号(前兆波)を1000倍に増幅し、10Hz前後の超低周波として検出する手法です。この信号の観測から、以下のような予測実績が得られています。
◆ 観測地点から400km以内、最大40日以内に予知可能
地震のマグニチュード3以上に相当する破壊核の形成が確認された場合、その後の地震発生を40日以内に予測します。
観測例として、2011年の東北地方太平洋沖地震(M9.0)の前兆波も、震源から約380km離れた東京都北品川の観測点で検出されており、明確な信号として捉えられました(※当時の観測点は現在閉鎖)。
また、近年では以下の大型地震の前兆波も、高島式により観測・予知され、的中しています。
◎2022年3月16日 福島県沖 M7.3
→ 3月7日に前兆波を観測。9日前に予知。

◎2023年1月16日 小笠原諸島西方沖 M6.1
→ 1月13日に前兆波を観測。震源地は古川から1021kmと遠方だが、深発地震であり3日後に的中。

◆ 高感度センサによる観測体制
高島式地震予知装置は3つの電界変動センサ、垂直加速度センサ、超低周波音センサから成り立っております。この中で、超低周波音センサは当社の呼吸や心拍を検出できるVitalセンサ(空気動圧センサ)の改良版です。
信号はすべて専用の増幅回路を通して解析され、地震核の存在を高精度で把握可能です。

◆ 現在の2箇所の観測拠点
- 埼玉県南部
- 富山県東部
現在のところ、これら2拠点のみのため、トカラ列島近海や日本海溝外側などの遠隔地域で発生する地震前兆波は残念ながら観測できません。しかし、関東から東北にかける地震予知に関してはこれまで80%以上の的中率を継続しています。
【参考リンク】
▶ 高島式地震予知の詳細記事はこちら:https://liquiddesign.co.jp/category/blog/earthquake/
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