午睡中の子どもたちを見守る方法として、今注目されているのが「午睡チェックのICT化」です。従来の目視と手書きチェック表では気づきにくい異変も、センサーやアプリを活用すれば、職員の見守りをサポートできます。本記事では、人気の7製品をチェック方式・ICT機能・通知方法などの観点で比較し、実際の導入事例から「IBUKI」が選ばれる理由についても詳しく解説します。

午睡チェックICT化が注目される理由

午睡チェックのICT化は、職員の負担軽減と事故リスクへの備えを両立できる手段として注目されています。見守り業務の効率化と安心感の提供が、現場にとって大きなメリットとなっているのです。

見守りの精度と業務負担の両立

従来の午睡チェックは5分おきに目視し、紙に記録する手間がかかっていました。ICTツールを活用すれば、センサーが体動や呼吸を検知し、自動で状態を記録するため、職員が常に手を止める必要がなくなり、保育の質向上にもつながります。

従来の午睡チェック方法とは?(目視+記録)

①5分おきに巡回(目視確認)

午睡中は、保育士さんがおよそ5分ごとにお部屋を見回って、ひとりひとりの様子を目で見てチェックしています。
呼吸しているか(胸が上下しているか)、顔色は良いか(青白くなっていないか)、寝ている体勢が苦しくないか(うつぶせ寝になっていないか)などを丁寧に確認します。

ときにはそっと体に触れて、反応を確かめることもあります。

② チェック表に記録(アナログ方式)

見守りのあとには、「午睡チェック表」に名前ごとに記録を書き込みます。
多くの園では「✓(異常なし)」や「×(気になる点あり)」、顔色の様子や体勢なども簡潔にメモします。

これらの記録は、保育が終わったあとにまとめて保管しておくことが多いです。

③ 他業務との両立による負担

午睡の時間帯には、掃除や書類の整理、連絡帳の記入など、ほかの業務もたくさんあります。
その中で、5分ごとにすべての子どもを見て記録するというのは、
保育士さんにとって大きな負担になっているのが現状です。

特に、わずかな変化に気づくには集中力が必要で、見逃してしまわないかと不安に感じることもあります。

ICTツールを活用した場合(マットタイプのセンサー)

センサーを敷くだけで準備OK

子どもたちのお布団やベッドに、マットタイプのセンサーを敷いておくだけで準備完了。
一度設置すれば、毎日敷きなおす必要もなく、そのまま使い続けることができます。
事前に名前やクラスなどを専用アプリや端末に登録しておくことで、管理もスムーズです。

お昼寝が始まると、自動で見守りスタート

午睡が始まると、センサーが呼吸や体の動き、うつぶせ寝の状態などをリアルタイムでチェックしてくれます。
もし、呼吸が止まっていたり、動きがない状態が続いたり、うつぶせになってしまったときは、
音や光、スマホ通知などで保育士さんにすぐお知らせしてくれます。

アラートが知らせてくれる

保育士さんは、常にお部屋の近くにいて子どもたちの様子に気を配っていますが、5分ごとにすべての子どもを見て回る必要はなくなります。
アラートが出たときだけ、その子のそばに行って様子を目で見たり、そっと触れて確認する対応が可能になります。
もちろん、必要に応じて午睡中に1〜2回の見回りを行う園もありますが、従来と比べて負担は大きく軽減されます。

チェックの記録も自動で

センサーの記録は、自動的にクラウドや端末に保存されます。
「いつ・どの子が・どんな状態だったか」が時系列で確認でき、あとからレポートやCSVデータとして出力も可能です。
園によっては、保護者アプリと連携してお昼寝の様子を伝えることもできます。

保育士さんの負担がぐんと軽く

ICTツールを使えば、5分おきの巡回や手書きによる午睡チェック記録が不要になります。
センサーが記録したデータは自動で午睡チェック表としてまとめられ、そのままPDF形式で出力することも可能。
その分、保育士さんは掃除や連絡帳記入などの他のお仕事にも余裕を持って取り組めるようになり、
見逃しへの不安や精神的な負担も大きく軽減されます。

事故リスクに備える保育現場の工夫

午睡中の突然の異変、特にSIDS(乳幼児突然死症候群)への備えとして、「気づきのきっかけ」をくれる見守りツールは多くの園で導入が進んでいます。ICT機器があれば、職員の「気づき」をサポートする形で、より安心して子どもを見守る体制を整えることができます。

午睡チェック方法は大きく3タイプ

現在普及している午睡チェックの方法は、大きく分けて「マット型」「カメラ型」「ウェアラブル型」の3タイプがあります。それぞれの特徴と現場での使い勝手について整理しておきましょう。

マット型:マット下に敷いて体動を検知

マット型は、子どもが寝ている布団やベッドの下にセンサーを敷き、体動や呼吸の微細な変化を検知するタイプです。 非接触で設置できるため、子どもに違和感やストレスを与えずに使えるのが大きなメリット。通知があれば、その都度確認すれば良いため、保育士の見守り負担が軽減されます。 導入後は午睡チェック表の自動出力やクラウド保存などにも対応している製品が多く、業務効率化にもつながります。

カメラ型:映像で見守りを強化

カメラ型は、天井や壁などに設置したカメラで午睡中の様子を撮影し、モニター越しに状態を確認できる方式です。 複数の子どもを同時に見守れるのが強みですが、カメラ設置には保護者への説明やプライバシー配慮が必要です。 また、常時モニタリングが求められるため、人の目によるチェックを完全に省けるわけではない点にも注意が必要です。

ウェアラブル型:子どもに装着して計測

ウェアラブル型は、リストバンドや腹部ベルトなどを赤ちゃんの体に直接装着し、心拍や体動を測定するタイプです。 病院やNICU(新生児集中治療室)では活用実績がありますが、保育施設での導入には慎重な判断が求められます。 特に、動きの活発な子どもにとって装着が不快だったり、外れてしまうリスクもあるため、現場へのフィット感や装着方法の工夫が必要です。

それぞれの特徴と注意点

センサー型は非接触で子どもに触れることなく体動を検知できるため、負担をかけずに見守れるのが特長です。アラート通知機能もあり、異変の早期発見に役立ちます。カメラ型は複数の子どもを映像で一括確認できる反面、プライバシーへの配慮や保護者の同意が求められます。アプリ入力型は導入コストを抑えられますが、基本的には目視確認が前提で、職員の負担軽減には限界があります。各園の運営体制や保育方針に応じて、最適なタイプを選ぶことが大切です。

主要午睡チェック製品を比較

ICTを活用した午睡チェックシステムは多数登場していますが、それぞれ機能や価格、操作性が異なります。ここでは、現場で導入されている代表的な7製品の特徴を整理し、比較検討をしやすくします。

比較対象:3つの代表製品

以下が今回比較する午睡チェック製品です
  • IBUKI ONE

  • ルクミー午睡チェック

  • icuco
それぞれマット・アプリ・カメラなど対応タイプが異なり、対応年齢や通知機能の有無、データ管理の方法にも違いがあります。

3製品のタイプと特徴を徹底比較

IBUKI:非接触・マット型でストレスフリー

IBUKIは、園児の背中の下に設置するマット型のセンサーを採用。呼吸による微細な体動をセンシングし、異常時には自動でアラート通知が届きます。 子どもに触れることなく状態を見守れるため、SIDS予防の観点からも注目されており、導入後は午睡チェック表の自動記録・PDF化も可能。クラウド連携により、職員間の情報共有もスムーズです。

IBUKIの特徴

体動センサ IBUKI ONE Bは、乳幼児の呼吸体動数をチェックして睡眠状態を見守ります。
呼吸に伴う体動を検知してアプリに記録するので、乳幼児の状態を視覚的に確認することができます。

IBUKIは一般医療機器(クラス1)です。
[製造販売届出番号:13B1X10220000030]

※本製品は呼吸数を測定するものではなく、人が呼吸する際の体動を非接触型のセンサマットで検知するものです。


IBUKIの

6つの特徴


6人まで

同時モニタリング


iPadで

午睡チェック表出力

IBUKIは補助金対応してる?

IBUKIは「非接触・マット型センサー」という特徴から、保育現場の安全対策・業務効率化に大きく貢献する機器として、各自治体や厚労省が実施する補助金制度の対象となります。実際に多くの現場が補助金を活用し導入されています。 ※補助金の交付有無および補助額、募集要項は各地方自治体により異なります ※詳しい内容は下記よりお問い合わせください

IBUKIが現場で選ばれる理由

IBUKIは、非接触・マット型センサーで園児の呼吸に伴う体動を検知し、ストレスなく自然な午睡環境を保ちながら見守りができる点で高く評価されています。特に、SIDS(乳幼児突然死症候群)対策の一環として注目されており、アラート通知や午睡チェック表の自動記録・PDF化にも対応しています。さらに、クラウド連携により複数の保育士間での情報共有がスムーズに行えるため、業務効率化と安心感の両立が可能となっています。

ベビモニ:カメラ型で映像確認が可能

スマートソリューションが提供する「ベビモニ」は、カメラによるモニタリング型の午睡チェックツールです。園児の睡眠中の様子をリアルタイム映像で確認でき、異変に気づきやすくなる点が特長です。 Wi-Fi環境があれば設置も比較的スムーズで、保育士が離れた場所からでも複数人を確認できます。 ただし、プライバシー保護や撮影範囲の制限、映像の管理体制などについては、保護者や園の方針とすり合わせが必要です。

IBUKIの特徴

ベビモニは、乳幼児の胸部に取り付ける小型センサーで体動を検知し、アプリで見守るウェアラブルタイプの午睡チェックツールです。園児の体に直接装着することで、異常な体動の変化を通知する仕組みです。

BLE(Bluetooth Low Energy)通信でデータを送信し、アプリ上で状態を確認可能。日常的な午睡管理に活用されていますが、装着時の違和感や管理体制の工夫が必要です。

※本製品は医療機器ではありません。状態の確認を補助するICT機器です。


ベビモニの4つの特徴

天井カメラとタブレットのみで利用可能

園児への機器の脱着・管理などは不要。付属のタブレットも感覚的に操作可能でタブレットに不慣れな方も簡単に利用できます。

​導入しやすい料金体系

1台で10人程度まで見守りが可能、クラスの人数が変動しても料金は変わらず、更新手数料もかかりません。

​自治体の安全対策補助金も利用可能です。

監査対応可能な午睡チェック表

午睡チェック表は印刷して監査対応可能。

午睡データはクラウド上に保存され、管理ができます。

ベビモニは補助金対応してる?

ビモニは午睡チェック補助システムとして、一部の自治体において補助金・助成金制度の対象製品となっております。 必要な書類の用意や支援は各施設ごとに行なっておりますので、詳しくはお問い合わせください。

ベビモニが現場で選ばれる理由

ベビモニは、カメラによるリアルタイム映像で午睡中の園児の様子を直接確認できる点が評価されています。保育士が離れた場所にいてもモニタリングができるため、少人数での見守り体制を補完**できるのが魅力です。また、Wi-Fi環境さえあれば設置が比較的簡単なため、限られた時間とリソースでも導入しやすいのが導入先で好まれる理由です。

icuco:アプリ入力型で低コスト導入が可能

ジェイ・キャストが提供する「icuco(イクコ)」は、タブレットやスマートフォンを活用したアプリ入力型の午睡チェック支援ツールです。既存のチェック表をアプリに置き換えることで、記録のデジタル化や保管の効率化を実現します。 導入コストを抑えつつ、午睡チェック業務の省力化を図りたい園には適した選択肢といえます。 また、蓄積されたデータは園内での職員共有や、必要に応じたレポート作成にも活用可能。 ただし、目視による確認と手入力が基本となるため、センサーのような自動通知機能は備えていません。そのため、あくまで記録補助を目的としたツールである点を理解しておく必要があります。

icucoは、保育室全体を見守る天井設置型カメラとクラウド管理システムを組み合わせた午睡支援ツールです。園児の体動や位置を映像で確認でき、職員の手元の端末に通知が届く仕組みとなっています。

記録やアラートの履歴はクラウドに保存され、午睡チェック表としても活用可能。機器の設置スペースや保護者への説明が必要な点は検討ポイントです。

※本製品は映像解析を用いたICTツールであり、医療機器ではありません。

こどもたちの誤飲を防げる安心設計

icucoの4つの特徴

  • 午睡時のチェックは寝姿勢だけじゃない

  • 簡単即利用可能

  • センサーは充電式

  • 企画開発から製造まで日本国内で!

icucoは補助金対応してる?

icucoは、午睡チェックのICT化を支援するツールとして、一部自治体のICT導入補助金や保育DX関連の助成制度の対象となる場合があります。 導入の際は、補助金の申請に必要な書類の案内やサポート体制も提供されていますので、詳細については公式サイトまたは販売代理店にお問い合わせいただくのが確実です。

icucoが現場で選ばれる理由

icucoは、カメラとAI解析を活用した午睡チェックで、園児の呼吸や動きを自動で検知できるのが大きな特長です。導入にあたっては工事不要で簡単設置が可能で、複数園を運営する法人でもスムーズに管理ができるクラウド機能も好評。ICTに不慣れな職員でも使いやすいインターフェースが現場で支持されています。

午睡チェック製品を選ぶ際のポイント

数ある午睡チェック製品の中からどれを選ぶべきか迷う園も多いはず。重要なのは、安全性・操作性・現場適合性のバランスです。

非接触型かつSIDS対策に配慮した製品

センサータイプの中でも非接触型は、子どものストレスや違和感を最小限に抑えながらモニタリングが可能です。さらに、呼吸や体動の変化に即座に反応できる精度が高いものを選ぶと、SIDS予防の観点でも安心につながります。

職員が扱いやすい設計であること

「誰でも簡単に使える」ことは現場にとって非常に重要です。導入時のトレーニングが短く済み、日々の運用が直感的にできるインターフェースや、アラート通知の明確さ・記録の自動化機能があると、職員の負担軽減にもつながります。

数あるICTの中からIBUKIが選ばれる理由とは? 実際の声から見える安心と使いやすさ

午睡チェックICT製品の中でも、IBUKIは「非接触・マット型」「呼吸体動検知」「クラウド連携」など、現場で本当に必要とされる機能に特化したシンプルかつ実用的な設計で、多くの保育園・こども園に選ばれています。導入のしやすさ、職員のITリテラシーを問わない操作性、サポート体制の充実も、高評価の理由です。

IBUKI導入現場からの口コミ紹介

既存園での導入事例

・系列園で導入したのをきっかけに、姉妹園でも複数台数を新規導入。
 マット型は扱いやすく、アプリ操作も直感的なため、
 職員同士で自然に教え合えるのが嬉しいという声が上がっています。

・乳幼児が3人から6人に増えた園では、段階的にセンサーを追加。
 IBUKIは最大6台までiPadに同時接続できるため、柔軟な運用が可能でした。

・ICTに不慣れな職員がいる園でも、導入後のサポート体制が整っており安心。
 質問への丁寧な対応や定期メンテナンスなど、運用面での不安を軽減できたと評価されています。

・新機種を追加しても、運用方法が変わらずスムーズに使えるため、
 現場が混乱せず助かっているとの声もありました。

新規導入園からの声

・さまざまな製品を比較した結果、乳幼児に機器を装着しない「非接触のマット型」に安心感を持ち、IBUKIを選定。
 呼吸体動を検知し、異常があればすぐ知らせてくれる点も決め手に。

・Wi-Fiが使えない社内環境の園でも、IBUKIはWi-Fiなしで運用可能なため問題なく導入できました。

・他製品と比べて、午睡チェックに特化したシンプルな構成がわかりやすく、
 日常業務に自然に溶け込む点が高評価。

・これまで手書きで午睡表を作成していた園でも、アプリでの記録・保存・印刷までが一括ででき
 スムーズに移行できたという報告も。

・アプリでは、時間間隔ごとの姿勢や発熱、咳、鼻水の状態も記録可能で、
 より細かな健康管理に役立っているとのことです。

・導入前には無料レンタルで試すことができたため、実際の運用イメージがつかみやすく、
 スムーズな判断ができたという声も寄せられています。

まとめ

午睡チェックのICT化は、保育の安全性と効率性の両立に不可欠な選択肢となりつつあります。各製品には特色がありますが、「IBUKI」のように非接触・高精度・使いやすさを兼ね備えた製品は、特に現場からの信頼も高く導入が進んでいます。補助金制度も活用しながら、自園に合ったICT午睡チェックの導入をぜひ検討してみてください。