はじめに
3月もいくつかの「前兆波(ぜんちょうは)」が観測されました。これは、地震が起きる前に地中から発せられるごくわずかな揺れのことです。この記事では、2025年3月に観測された3つの前兆波から、どんな地震が予想されるかをわかりやすくご紹介します。いずれも小規模な揺れの予測ですが、いざというときの備えに役立てていただければと思います。

① 3月18日 午前10時9分に観測
- 揺れの継続時間:53秒
- 周波数:12.5Hz、10.0Hz
- 揺れの強さ:やや大きめ(最大57mVp-p)
予測される地震
- 時期:3月26日ごろ(±7日)
- 場所:埼玉県鈴谷から150km以内
- 規模:マグニチュード4程度
- 揺れの予想:震度2前後

予知結果
3月18日の前兆波は的中しました。3月28日に千葉県北東部においてM4.4 D=60 L=80の地震が発生しました。(下記地震情報参照)

② 3月21日 午後1時52分に観測
- 揺れの継続時間:約2分半(146秒)
- 特徴:安定した波形
予測される地震
- 時期:3月29日ごろ(±7日)
- 場所:埼玉県南部から150km以内
- 規模:マグニチュード4前後
- 揺れの予想:震度1程度

③ 3月25日 午前11時27分に観測
- 揺れの継続時間:約20秒
- 特徴:短いがはっきりとした波形、やや強めの振幅
予測される地震
- 時期:4月2日ごろ(±7日)
- 場所:埼玉県南部の真下付近
- 規模:マグニチュード3前後
- 揺れの予想:震度2前後

これらの予測はいずれも大きな地震を示すものではありませんが、小さな前兆も無視せず観測を続けることで、いつか来るかもしれない大きな地震への備えにつなげることが目的です。
「高島式地震予知」とは? — 前兆波を捉えて地震を予測
私たちが使っている予知技術「高島式地震予知」は、観測部屋をまるで“音を響かせる楽器”のように使い、地面から伝わるごく小さな揺れを1000倍以上に増幅して捉えるしくみです地震推定技術説明資料。
この技術で観測される「前兆波」は、地震の直前に地中でできるヒビ割れ(破壊核)から出てくる信号であり、それをいち早くキャッチすることで地震の発生を予測しています。
◆ 地震の種類と予測までの期間
- 太平洋プレートの地震:前兆波を捉えてから約15日以内に発生
- フィリピン海プレートの地震:前兆波を捉えてから約45日以内に発生
この方法では、すでに338件の地震予測に成功しており、東日本大震災や2024年の能登半島地震でも前兆波を検出しています。
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