2025年2月19日、埼玉県南部で観測された異常な前兆波をもとに、日本海溝の外側でアウターライズ地震が発生する可能性を予測しました。このときの前兆波は波が複数回起こり、持続時間も長かったため、2011年の東日本大震災の震源域周辺で発生する余震と似た挙動が確認されていました。

もし発生すれば震度3〜4程度の揺れと大き目な津波の可能性があるとして注意喚起を行いましたが、現時点では該当する地震は発生しておらず、結果として短期的にはこの予測は外れた可能性が高いと判断しています。

この予測により、ご心配をおかけした皆さまには心よりお詫び申し上げます。

(下グラフは2月19日に観測された前兆波)

しかしながら、これは「予測が無意味だった」ということではありません。前兆波の観測により、地中で何らかのエネルギー変化が起こっていた可能性は十分にあり、長期的にはこのエネルギーはいずれ地震という形で解放されると考えております。

高島式地震予知は、前兆波という非常に微細な信号をもとに、地震の可能性を示す予測手法です。自然現象には不確定要素が多く、すべての予測が当たるわけではありませんが、小さな兆候を捉え続けることこそが、将来の精度向上と災害への備えにつながると考えています。

今後も正確な情報発信と技術向上を目指して

今後も、観測と研究を継続しながら、前兆波に関する情報をわかりやすく、迅速にお伝えしていきます。引き続き、高島式地震予知にご理解・ご注目をお願いいたします。

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